今年はコスタリカ レッドハニープロセスのゲイシャをご紹介します。
香り高い希少な味わいをぜひお楽しみください。
今回の入荷ロットと農園の取り組みにつきましてご紹介します。
コスタリカ エルサル・サンタルシア農園 ゲイシャ レッドハニー
COSTA RICA Geisha Red Honey
ゲイシャ(Geisha)種はスペシャルティコーヒーの世界で最も注目を集めている品種です。
このゲイシャ種は粒が大きく、細長い外観をしており、カップは非常に秀逸なフローラルなアロマと柑橘類を思わすフレーバー、驚くほどすっきりした甘味を伴った酸味が特徴的です。しかし、ゲイシャ種は栽培が難しく、あまりに生産性が低いために長い間全く注目されることもなく、ほとんどが姿を消し、現在では非常に貴重な品種となっています。
ハニープロセスとは、コスタリカで生み出された生産処理プロセスです。
収穫されたコーヒーチェリーを果肉除去した後、発酵行程をおかずにミューシレージ(粘液質)が残ったままの状態で乾燥工程に入ります。
この方法により粘液質の甘味が豆に移り、通常のウォッシュドコーヒーでは得られにくい蜂蜜を思わせる独特の香りやボディをもったコーヒー豆が得られます。
近年はより細分化されミューシレージの除去率などを変えることで多様な風味を表現しています。
レッドハニーはほぼ100%残すプロセス、5割程度残すイエローハニー、除去するホワイトハニーなどがあります。
地域活性を目指すウエストバレーのマイクロミル
エルサル・デ・サルセロ ミルは、リカルド・ペレス氏、マルビン・ロドリゲス氏、フェリペ・ロドリゲス氏の3人のコーヒー生産者が≪エルサル・デ・サルセロ グループ≫を組織し、ウエストバレー地区でも最も標高が高い、サルセロの町に共同設立したマイクロ・ウエットミルです。
彼等はサルセロ地域全体のコーヒー産業を活性化するべく、グループ組織という形を取っている事がエルサルの特徴の1つです。
またエルサルは日本との深い関わりのある生産者でもあります。
彼等は生産性を高め・質の高いコーヒーを目指し、有機的なコーヒー生産を積極的に行っています。
その中で、日本から伝えられたぼかし肥料を中心とした農地づくりを行っています。
より甘く華やかなコーヒーへ
有機微生物を活用し作られるこのぼかし肥料は、コーヒーの生産処理で発生する外果皮や果肉が利用され、これらを発酵させて作られています。また肥料だけでなく、適切な微生物を直接葉面散布する事で病害虫対する耐性を強めています。
エルサルでは、2000年より肥料の研究を開始し、有機的で循環型の農法を取り入れる事で、毎年の品質や収穫量の安定化だけでなく、チェリーの糖度の向上に繋がり、安定した素晴らしい品質のコーヒーを毎年提供しています。
環境負荷を抑え、循環型のサスティナブルなコーヒー生産を目指しているエルサル。
コーヒーの風味を形成する特別な肥料を用いた土壌への挑戦は、彼らが理想とする豊かな甘みと華やかなフレーバーを享受する素晴らしいコーヒーに昇華されます。
また、揺るぎないコーヒー体験を目指して新たに生産されたこのゲイシャ種は、Emblematic Coffeeとしてエルサルの集大成とも言える彼等を象徴するコーヒーに仕上がっています。
Emblematic Coffee of Costa Rica
同じ気候の1年は存在せず、毎年異なる気候条件の下でコーヒーの生産は行われています。
その年に敬意を払い、その年に合った生産やプロセスを施すことが生産者の技術であり、
大切な事だと教わりました。
スペックや品種の希少性のみに囚われることなく、生産者が持てる技術を投じて自信を持って作った
コーヒーだからこそ、生産者と消費者の成長、そして良好な信頼関係が育まれると信じています。
Emblematic Coffee of Costa Ricaは、こうした信頼関係の原点に立ち返り、生産者・ミル・気候と生育条件、そして土壌のキャラクターそれぞれの“らしさ”を表現し、生産者自身が自分たちの顔だと象徴するコーヒー(Emblematic Coffee)を伝えたいと立ち上げたプロジェクトです。
その類い稀な風味特性の裏側に、生産者の想いが色濃く表現されたコーヒーをお届けします。
テイスティングコメント
華やかなゲイシャ種の香りにジューシーな甘さとさわやかな酸味が広がります。レッドハニーのマイルドな熟度感も感じられ、冷めてからも心地よい風味が余韻として残ります。
販売
100ℊと50gでの販売も致します。
店内カップでの提供、テイクアウトもございます。
ぜひこの機会にお試しください。
*完売致しました
販売期間中は皆さまと様々なコーヒーの話ができて楽しかったです。
ありがとうございました。